R60車検

2018年03月15日 18:56

車検整備とは?その2

カテゴリ:車検整備
車検整備とは?その1からの続きです。

ブレーキの整備が終わって次はブレーキオイルの交換です。
実はこのブレーキオイルは交換しない整備工場が最近多くなってきました。
車検代を安くしようと思えば、交換部品やオイル等を減らし手間な
調整もしなければ安くは出来るんですが・・・。

当社ではブレーキオイルの交換は必ず行ってます。
実は昔、友人の車で旅行中、草津の万座ハイウェイを走ってる時に
ブレーキがべーパーロックを起こして死にそうな目に遭いましたw
ベーパーロックの説明はリンク先を参照していただいて何故この現象が
起きるかというと、ブレーキフルードの劣化です。


一般的な自動車に使われているグリコール系のブレーキフルードは
吸湿性が高く、水分を含むと沸点が著しく下がるという特徴があります。
彼の車はATのワゴン車で他社でユーザー車検で通した車でした。
勿論ブレーキオイルは交換せず、古いブレーキオイルが入っていた訳です。
しかも万座という標高の高い場所で沸点も下がります。
標高の高い場所=坂道が多い→ブレーキを酷使するという訳で
ベーパーロックが非常に起きやすい条件が揃ってました。
これを防止する為には新しいオイルに交換します。
ですので、当社の車検は私の体験から必ず、ブレーキオイルの交換は行ってます。

4輪全てでオイル交換を行います。

下回りを点検、ここでサスペンション、ドライブシャフト等の点検を行います。
エンジンの水漏れ、オイル漏れもチェックします。

タイヤを取り付けます。前後のタイヤの減り具合でローテーションを
実施します。締め付けたボルトは最後にトルクレンチで確認します。



次にエンジンの点検、整備に移ります。予め試運転や受け入れでエンジンの調子は
問題ない事を確認してます。

プラグの状態を点検します。

イリジウムプラグですね。10万㌔無交換と謳ってるプラグ、この車はまだ
2万㌔走行ですので大丈夫ですね。

エアクリーナーをエアブローで清掃します。汚れが酷ければ交換ですね。
これが詰まり気味だと燃費やパワーが悪くなります。

ウオッシャー液と冷却水の点検。足りなければ補給します。

ベルトの張り具合、損傷を点検します。

その3に続く・・・。

▼当社ではヘッドライト磨きも実施します。なぜなら・・・
車検整備とは?その3へ →

  


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2018年02月18日 14:00

車検整備とは?その1

車を所持してて避けて通れないのが車検。
では車検整備とは具体的に何をしているのでしょうか?
今回は何回か分けてどのような整備をしているのか、紹介して
いきます。

車検整備の内容はどの工場でも変わらないのですが、車検のその
時点で道路運送車両法に適合しているかどうかを検査し
適合してなければ整備するというものです。
ですので、実はその後、不具合が出る可能性があっても検査には
合格します。
当社では予防整備も兼ねて車検整備を行ってます。

お車が入庫してお客様から車の調子を聞き取ります。
その後、最初の試運転をしてメカニックが調子を確認します。
それからリフトアップ。


タイヤを外し、下回り、エンジンと確認していき、この時点で
不具合な部分、故障する可能性のある部品を特定していきます。


金額のかかる整備が発生する場合、この時点で見積を出し直し、
お客様に連絡、説明します。

ブレーキ整備を見ていきましょう。

フロント・ディスクブレーキ・パッドの残量は充分です。組み付ける際に
角を落としてブレーキ鳴きを防止しておきます。パッドの当たり面にグリスも
塗布します。


リヤ・ドラムブレーキです。

本来はもっと埃っぽくなってますがエアブローしています。
こちらもライニングの残量は充分です。
分解して・・・・

掃除して

シューの当たり面にグリスを塗布し組み付けます。


取り敢えず、今回はここまで。詳しいディスクブレーキやドラムブレーキの分解、組み付け作業は
省略しましたが、この作業は認証された整備工場以外では行うことが出来ません。
まだ車検整備は続きます。

▼当社ではブレーキオイルも交換します。その理由は・・・
車検整備とは?その2へ →

  


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2018年01月22日 11:04

店舗紹介(店舗デザインって?)

【店舗案内】
(有)ホンダ自動車整備工場
444-0932
愛知県岡崎市筒針町字上荒子28
地図はこちら

フリーダイヤル 0120-52-5377
TEL 0564-31-5377
FAX 0564-31-5396

車好きのスタッフが揃ってる整備工場です。
車検、修理、板金、自動車保険、新車、中古車販売
なんでもOK!

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最近、遊びに出掛けて、いろいろなお店に行ったりしますが
洒落ていて、雰囲気が良くって自分のお店に参考にならないかと
考えたりしますw


やはり専門のコーディネーターがいらっしゃるんでしょうかね?
ディーラーだと勿論、その会社のカラーだとかが決まっていて
無暗に販促物だとか啓蒙ポスターだとか貼れないなんて話も聞きますね。
小さな店舗ですので店の主人のカラーでいいんじゃないと言われても
それを表現するのが難しいw


工場内はやはり動きやすいレイアウトを目指してます。且つ清潔感があるように
心掛けています。ウチのメカニック達は私よりも綺麗好きでwお客様からも
おほめをいただいてます。



勿論、お預かりした車もバッチリ、撥水コーティング洗車にて綺麗にしてお返しさせていただいてます。


最近、背の高い車が多く、洗車するのも一苦労されていると思います。
当社では点検、車検、重整備された方に洗車すると同時に一枚、無料洗車券を
進呈してます。好評いただいてて特にお年寄りのお客様に喜ばれています。


とりとめの無い話になってしまいましたが、車好きの方からファミリーの方、お年寄りの方も
気楽に立ち寄れるお店を目指してます。  


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2018年01月08日 15:15

スズキ ワゴンRターボ 平成22年式 冷却水漏れ

カテゴリ:修理
明けましておめでとうございます。今年も一年頑張っていきましょう!

年末は当工場も部品の入荷具合とか、いろいろ仕事も調整しなければなりません。
そんな中での修理を紹介します。

スズキ ワゴンRターボ 平成22年式 スズキの愛車無料点検でご入庫したお車ですが
その時にターボの冷却パイプから水漏れを発見し、再度ご入庫していただきました。




中央斜めに渡ってるパイプに青色の粉状の汚れが漏れた跡ですね。
ワゴンRのターボはIHI製と日立製があり、このパイプも製造会社により
違うそうで今回はIHI製です。ターボに製造会社の刻印が打ってあるのですが
これが又、非常に見難い所についてまして、上の写真、臼型した部品の奥、
ターボのインテーク側ハウジングに付いてます。小さな鏡を利用しないとまず判りません。
(写真は撮り忘れましたw)

さて、バンパーとフードロックブレースを外します。


ヘキサゴンボルトを二本外し取り出します。


左の写真、ホースに付いてる工具はクランプです。エンジン内の冷却水を必要以上に
漏らさない為にここともう一か所で止めてます。

ターボとパイプの合わせ面、ガスケットカスが付いてますので綺麗にして・・・


新品の部品を取り付け、バンパー等元に戻し、終了です。

今回の水漏れ、実はこの車の使われてた場所による影響が大きいと思われます。
所有者は積雪地方の出身の方でこちらに引っ越してこられました。
おそらく融雪剤の影響でパイプが錆びて漏れたと思われます。
今回も点検の重要性をあらためて認識しました。


  


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2017年11月25日 16:18

代車紹介 ダイハツミゼットⅡ

カテゴリ:その他
前回の代車紹介でホンダビートを紹介したのですが
今になってハタっと気が付きました。

(うち、マニアな店と勘違いされるかも知れん・・・・。)

当社はファミリー向けの会社です。

お客様は家族連れで良くいらっしゃていただいております(;^ω^)

勿論、普通の車もご用意いたしております(^_^;)

でも珍しい車に試しに乗ってみたいという思いは

すご~く良く判ります。そんな訳でもう一台紹介♪


ダイハツミゼットⅡ ピックタイプ 平成9年式 A/T



元の色はシルバーだったんですがMINIのクリームホワイト色で全塗装
しました。ドアに可愛いイラストも付いてます(笑)

これで乗車定員2名!(でも男同士では乗りたくない)

某マニヤのお客様には「OH-1!」とか「ニンジャ!」と別名で言われております。



良く判りません。




初号機











  


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2017年11月23日 16:01

代車紹介 ホンダビート WAKO`S RECS

カテゴリ:その他
お客様のお車をお預かりする場合、車を当社に持ち込んでもらう訳ですが(引き取りもしますw)

車預けたら帰りはどーしよ?

となる訳です。都会なら公共交通機関がありますけど、ここで代車が必要になります。

大きな会社なら新車でってなるんでしょうけど、
当社は下取りでいただいた車等を
整備し綺麗にして使ってます。
その中でも面白い車を一台ご紹介します。



ホンダ ビート E-PP1 平成3年式

走行17万㌔と多走行ですがエンジンO/H済で快調です。
勿論、5MTなんですが
昔、乗ってみたかった車だったとか
スポーツタイプのマニュアルの車に憧れてるお客様に好評です。

そのビートをリフレッシュ。



WAKO`SのRECS(速効性吸気系洗浄システム)でエンジンをリフレッシュ。

長年乗ってきて溜まった吸気系統のカーボンを掃除します。



アイドリングが安定しアクセルを踏み込んだ時の応答性が良くなりました。

10万㌔近く走られてるお車にお勧めしたいですね。



  


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2017年10月27日 18:24

平成13年 プリウス NHW11 HVバッテリー交換

カテゴリ:修理


ハイブリッド・システム異常警告灯が点灯したお車です。
走行距離7万㌔未満のお車ですが、年式から考えると警告灯が点灯しても
不思議ではないですね。
早速、診断機を繋げてみると「HVバッテリ異常」と「SOC大」が出てます。
フリーズ・フレーム・データを見ても異常はHVバッテリで間違いない様です。

さて、昔はプリウスのバッテリ交換に50万位掛かるとか言われてた事があるんですが
今はリビルトという再生バッテリが用意されてまして、リーズナブルに
交換が出来る様になりました。今回のお客様もその点をご説明し、リビルト・バッテリで
交換する事になりました。

これが取り寄せたリビルト・バッテリ。


これ、結構、重いですw

車からバッテリを外します。バッテリはリヤシート下にありますのでシートを外します。
バッテリは高電圧ですので絶縁手袋をして慎重に外します。



古いバッテリと新しいバッテリ。全く同じ。再生品でも綺麗ですねw



車にバッテリを積み込みます。一人ではとても無理。二人掛りで積み込みます。



古い方のバッテリを見てみましょう。各セルを繋ぐ導体金具が錆びてますね。恐らく原因の
一つでしょう。


この後、シートを元に戻し、再度、診断機を繋ぎ試運転し無事、修理完了となりました。

ハイブリッド車も修理OKですのでお気楽にどうぞ♪




  


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2017年10月03日 10:40

R60車検

カテゴリ:車検整備
R60車検はじめます。




実は車を持つって意外と面倒くさい?

確かに修理や車検、点検。税金に保険。

車が汚れたら洗いたいんだけど、車の屋根が高くて洗いにくいし・・・。

些細な事でもご相談下さい。


  


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2017年09月08日 10:00

スバル サンバーバン TV1型 エアコン修理

カテゴリ:修理
朝もめっきり涼しくなってきました。今年の夏も暑かった~。当工場内では扇風機を回してしのいでるのですが、
仕事中、作業着もシャツも汗でびしょびしょになります。

夏の車のトラブルといえばエアコン。
今回、スバル サンバーバン 走行距離172千㌔のこの車もエアコンの効きが悪いとの事で入庫しました。
冷える時もあるとのお客様のお話です。エアコンが何故冷えるのか?
エアコンは気化熱の仕組みを使っています。例えば汗をかいて、
汗がひいてくる(乾いてくると)と涼しく感じるかと思います。これは汗が蒸発する際に周辺の熱を奪っていくからなのです。
液体が気体に変化するときにはエネルギー(潜熱)が必要で、そのエネルギーを周辺から奪う(吸熱する)のです。
もちろん気体が液体に変わるときには逆に熱を周辺に放出(発熱)します。

マニホールドゲージを繋げて低圧と高圧側の圧力を見ましたがほぼ異常無し。
エアコンガスが抜けてる訳では無いようです。圧力差も問題ない事からコンプレッサー、エクスパンション・バルブも
トラブル候補とは言えないでしょう。
車の下回りを覗いて


熱を周辺に放出(発熱)する場所、コンデンサーを見ます。家庭用エアコンで言うと室外機ですね。
車の場合、ラジエーターとコンデンサーがサンドイッチになってる場合が多いです。
このサンバーバンは運転席と助手席の下に付いていて下からしか見えません。
ファンが二つ付いていて両方とも回ってます。左がコンデンサーファン。右がラジエーターファン。
コンデンサーに風を通して放熱させているのはコンデンサーファン+ラジエーターファン。
エアコンOFF時のエンジン冷却はラジエーターファンのみの作動。
コンデンサーが汚れていても冷えは悪くなるのでスチーム洗浄機で洗ってみましたがダメ。
うーんと再度、下から覗いて悩んでるとラジエーターファンの回りがおかしい事に気が付きました。
ファンモーターのお尻を点検ハンマーで叩いてやると前よりも勢い良く回ります。
これか!時々冷えるというお客様からの情報とも合います。つまり走行中スピードを上げると
コンデンサーに当たる風も強くなるので不安定な回転をするファンでも
なんとか冷えてたという事でしょう。夏場エアコンを入れてれば、コンデンサーファンは
回るのでオーバーヒートも防げたのかな?

ファンモーターを取り換えるのですが、この車は少々厄介でw
ファン・シュラウドごと取り外すのですがこのシュラウドを止めてるネジが見えないw
コンデンサー側のシュラウドを外すのに先ず助手席下のサービスホールから工具を入れて・・・



奥のネジ、ラチェットの振り子スペースも確保出来ないのですが、実はこのラチェット、新兵器で
柄の軸を回すと先端のボックスが回転するという優れもの!あって良かったPROXXONラチェットw

難なく(あったけど)交換終了。さてエアコンON・・・・・。まだ今一冷えが悪い・・・・。
修理完了ならず!

今度は運転席で悩んでるとどうも風の出が悪い様です。
ブロアモーターか?いや音は正常だし。エバポレーター?いや何年前かこの車、エバポレーター漏れの
修理をしてる・・・。
エバポレーターというのは「そのエネルギー(熱)を周辺から奪う(吸熱する)」役割をする部品です。
もしやと思い、取り外してみると


写真中央、配管が繋がってる奥がエバポレーターの取り付け場所




すごい汚れてる・・・・。
これでは風も通らず、吸熱もしずらかったでしょう。エアコンクリーナーとエアブロウで掃除して
組み付け。再度テスト・・・・。ようやく冷える様になりました。良かったー。

今の車はエバポレーターの手前にエアコンフィルターが付いてエバポ本体が汚れるのを
防いでいますがこの車は付いていません。だからこれだけ汚れるんですね。
今回はトラブル原因が複合したケースでした。


  


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2017年08月31日 13:19

マツダ ロードスター 平成19年式 NCEC型 走行異音

カテゴリ:修理
8月も終わりです。毎年、お盆休みには家族旅行をするんですが、今年は長野の善光寺、地獄谷野猿公苑、小布施へと行って来ました。



冬の雪景色に温泉に入る猿。夏は流石に入ってませんでしたw 
海外でも有名らしく外国人観光客が多いのですが冬に行こうと計画されてる方にご忠告w 
冬は万全の装備で行って下さい。案内には下の駐車場から歩いて
30分程と書いてありますが、50分は掛かると思って下さい。しかもアップダウンがあります。
冬場は特に足元が悪いので足の不自由な方や高齢の方には結構厳しい環境です。

さて、旅行中でも会社の電話を転送状態にしてますが、そんな中、電話が一通。
ロードスターにお乗りのお客様から、走行中、異音がするとの事。
車に詳しい方らしく、左リヤのハブベアリングかららしい。休み明けに
入庫してもらう事で了解をいただきました。

さて、休みが明けて見てみましょう。


一緒に試運転してみると、どうやら左フロントのハブからの音の様です。
お客様も確認いただき、ジャッキアップしてタイヤを手でカラ回ししても???音がしない?
リヤ側はスピードテスターに乗せてエンジン掛けて回しても音が
しないから間違いなくフロント側なので車を預かり、ハブを交換します。
タイヤを外し、ディスクブレーキも外しての状態で手で回してみてやっと異音が確認出来ました。


フロント側はディスクパッドが絶えずローターに擦れている状態ですので
音が確認しずらかったんですね。


左右とも新品のハブに交換します。


試運転して静かになった事を確認。無事に納車されました。
  


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