2020年07月25日 17:42

過ぎたるは及ばざるが如し

1年以上更新をさぼってましたw
ブログ向けのネタが中々無く、あったとしても
修理に夢中になり、画像を撮り忘れたりとかあって
更新出来ませんでした。

今回の修理も途中で気が付いて慌てて写真を撮りました。

さて、この修理はご自分でお車を点検される方に知ってもらいたい
内容です。
車の車種は伏せますが、バッテリー液の入れ過ぎによる修理になります。

バッテリーには無色透明の硫酸がはいってます。バッテリーが充電中
酸素と水素に電気分解され液が減ります。また夏場やエンジンの熱でも
蒸発しますので適正な量が必要なのですが、むやみに入れ過ぎると
バッテリー外部に漏れ出します。で、

こうなります。(バッテリーを外した部分)

バッテリー液は硫酸ですので回りを腐食させます。
下回りもこんなに錆びてます。



下手をするとサスペンションのストラトバーのクッションゴムまでボロボロになるところでした。


水洗い、錆び落としの後、シャシブラックを塗って完了。

くれぐれも入れ過ぎには注意してもらうようお客様には説明させていただきました。


  


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2018年06月09日 19:30

自動車保険で車を治すお話

車を所有し車を運転して避けて通れない問題が事故。
事故にあったら?
先ずは負傷者の救護と路上の危険防止。
警察への連絡。
事故状況の確認、相手方の確認等々・・・。
今回はその後の自車の修理の事を少々お話しします。

さて、事故にあったら上記の後に保険会社に連絡をする訳ですが
単独事故で車両保険(一般条件)に入られてた場合、
保険を使わない方が得になるケースがある事をご存知でしょうか?


A氏は某保険会社で車両保険(一般条件)付きの自動車保険に入ってます。
駐車場にてバック中にリヤバンパーをぶつけてしまいました。


A氏は3年契約の保険に入ってます。保険を使うと来年からの保険料が上がるのは
ご承知の通り。ではではいくらになるのでしょうか?計算した結果が


使った場合と使わなかった場合との差額が99,000円。
バンパー交換の費用が

 作業名        工賃 部品代 合計
リヤバンパー交換¥5,184¥39,420¥44,604  *参考金額です

このケースの場合、使わない方がお得になります。しかし、
実はこれで済みませんでした。バンパーを外したら

バンパー裏のバックパネルも損傷してました。
バンパーは衝撃を受けると凹みますが、元に戻ろうとします。
凹んだ状態のままになってるという事は、本来それ以上に押されているという
事なんですね。


   作業名    工賃 部品代 合計
リヤバンパー交換¥5,184¥39,420¥44,604
バックパネル交換¥28,857 ¥14,472 ¥43,329
同上塗装       ¥37,400    ¥37,400
             総合計¥125,333    *参考金額で
これならば保険を使ってもOKとなります。
さてA氏は三年契約の保険に入ってましたがこれが1年契約だとしたら



171,000円が損益分岐額に・・・。
このように広い選択肢を想定して、ご相談いだけます。


なお当店は損害保険ジャパン日本興亜株式会社の代理店です。


当店の保険に入ってるお客様は、
ロードサービスも当店が責任を持って出動いたします。
ホンダ自動車整備工場のロードサービスについて

  


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2017年06月29日 14:28

平成22年 ダイハツ ムーブ DBA-L175S エンジン異音、オイル交換



平成22年 ダイハツ ムーブ DBA-L175S のお車。当社は初めてのお客様です。
症状を聞いてみると「信号待ちや減速時にエンジンが振動がしてエンストするのではないかと怖い、エンジンも変な音がする」
との事です。
取り敢えず試運転してみますが、大きく気になる事も無く、ピットに入れてボンネットを開けてみると確かに「コンコン・・・」と
おかしな音がします。それもエンジン内部から。


まずいな~と思いつつもエンジンオイルゲージでオイル量を確認してみるとオイルが(規定量)入ってない!
オイル漏れかと下回りを覗いても漏れた形跡無し。

前にオイルを交換した時期を知りたいのですが、初めてのお客様ですのでデータも無い。
ご本人にお聞きしても「車検の時かな???」の返答。
車を調べてみると運転席ドア付近にオイル交換ステッカーが貼ってあり、それによると交換時期から
1万㌔以上過ぎてます。

オイル喰いの可能性大 です。

オイル喰いとはエンジンオイルが燃焼室内に何らかの原因で漏れてガソリンと一緒に燃焼され
排気ガスと共に排出される事を言います。

原因として
バルブ・ステム、ピストンリング摩耗もしくは固着によりオイルが侵入。

摩耗の原因は
オイル交換(オイル管理)をしていない。

オイルは基本的に減るものではありません。ただし、燃焼室内にも潤滑の為に必要なオイルは入ります。
勿論、極少量は燃えて排気される訳ですから消費されてる訳です。且つ潤滑性能も熱や酸化で
低下していきます。
オイル量が少ない、性能も低下している状態でエンジン内部では部品の摩耗が進みます。

隙間(クリアランス)が大きくなりオイルの侵入量(漏れ)が多くなります。

オイル量が減ります。

上に戻って以下同文(笑)

このエンジンは可変バルブ(DVVT)装置が付いてます。この装置は油圧によって作動していますので
オイル量が減れば誤作動を起こす訳ですし、最悪、カムシャフトに傷がついているかもしれません。
おそらくエンジンの振動と異音はそれが原因だと思われます。

さて、ここまでの説明、拙い言葉だけでご理解いただけましたでしょうか?
専門用語を使いましたが、判りやすく(当社比w)書いたつもりでも先ず無理かな?
実は女性の方にも判っていただけるようにウチではこんなのを用意しておりますw


エンジンのカットモデル!乗せ換えたエンジンを手が空いてる時にコツコツとメカニック全員で作りました!

これを使ってお客様に説明、最悪エンジン分解し部品交換(オーバーホール)するにも費用が掛かる事。
取り敢えずエンジンオイル、オイルエレメントを交換し、次回のオイル交換時期に
再度、ご来店いただき、消費量を見てその後の整備を検討していきましょうとお話ししました。

僅かに残ったオイルを抜いて

オイルエレメントも交換します。

規定量のオイルを入れます。

抜いたオイル量からしてかなり少ないです。これだけ少ないとメーター内にあるオイル・ランプがまれに点灯する
はず。お客様は気が付かなかったのかなぁ?

orz.....。これは見えない....。

メーターは運転手にいろいろな情報を教えてくれます。スピードやシフト位置だけじゃなく車の状態も
教えてくれます。なるべく物は置かないようにしたいですね。
オイル交換後音は消えてエンジンも僅かながら調子を取り戻したようです。

今回の修理はエンジンオイル交換の大切さを実感した懸案でした。






  


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