R60車検

2017年07月15日 12:00

セリカ 昭和50年式 TA27 水漏れ パート2

カテゴリ:修理カテゴリ:その他

映画「Uボート」より

「漏れが止まりません!艦長!」



すいませんw 実はこのセリカの友人と6月に蒲郡港に来た海上自衛隊の
潜水艦を見学に行ってきたんですw

潜水艦「まきしお」の乗組員の皆さん、色々とお話し聞かせてもらって
ありがとうございましたwその中で潜水艦映画の話題になり、面白いのは
「レッドオクトーバーを追え」と「Uボート」だそうですw

さて、無事にヒーターコアとバルブの交換も終わりました。

冷却水も入れ、耐圧試験をしてみます。冷却系統にはエンジン始動状態では
常に圧力がかかってます。それを人為的にかけてテストしてみます。





ラジエーターから漏れてきました・・・・。

車の水漏れ、特に古い車は厄介です。水漏れを一か所直すと
次に弱くなってるところから漏れ出すんです。まさにモグラ叩きの様な。
セリカの持ち主である友人にもこうなる可能性は伝えてたのですが。


ラジエーターを取り外しました。これなら修理でいけます。
修理後のラジエーター


よし、これで止まったか?
再度、圧力テストを





ラジエーター・ロアホースから漏れ出しました(泣)


「漏れが止まりません!艦長!」

ラジエーター脱着にはホース交換もすれば完璧なのですが、
何せ古い車です。
部品が無いもの思い、清掃して組み付けたのですが駄目か?
部品屋に問い合わせしてみると在庫があるとの事、助かったw

これでようやく、漏れが止まりました。
でもこれで修理が終わった訳ではありません。
室内に漏れてた冷却水はどこに?



室内床はベトベト状態。内貼りのマットは腐ってます。
これをそのままにしておくと悪臭や錆びの元になります。ボロボロに
なったウレタンマットは切り捨てて床を掃除します。

運転席側
勿論、もう内貼りマットは部品としてありませんので、
ホームセンターで買ってきたウレタンマットを床に合わしてカットアンドペースト。



水漏れによるオーバーヒートの後遺症、サーモスタット作動不良や
ヘッドガスケットの吹き抜けも無く、これで無事に修理完了となりました。










  


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2017年07月13日 11:02

セリカ 昭和50年式 TA27 水漏れ パート1

カテゴリ:修理カテゴリ:その他
私の友人のセリカです。旧車ですね。昭和50年式のLB。昔、憧れた車です。


(決して当社は旧車専門店ではありませんw)
タイヤ交換と「助手席ドアからサラサラと異音がする」との事。
一緒に乗って音を確認する事に。
音がしてるのはドアからでは無くセンターコンソールからしてます。
サラサラ音は水が流れてる音の様です。冷却水が減って空気が冷却系統に
入り込み、ヒーターコア内に入り込んでるからこんな音がするんです。
非常にまずい状態です。水温計を確認すると針は中央付近に
あり、まだオーバーヒート状態にはなってないみたいです。
音の原因は判りましたが水漏れしてる場所はどこでしょう?
助手席に座ってる状態で足元のカーペットを触ってみると濡れてる!
ヒーターコアからの音でもしやと思っていましたが
一番厄介な場所、ヒーターコアそのものから漏れてるみたいです。


下の写真はヒーターバルブ。この奥にコアがあります。
ヒーターコアとは文字通りヒーターの部品です。
エンジンの冷却として使う冷却水を室内まで引き込んで風を通して
暖かい空気を室内に行き渡らせます。
室内にある部品ですが、これが非常に
奥まった場所にあるのです。セリカはどうでしょうか?
しかもこの車は42年前の車。部品があるのか?



先ずは漏れてるヒーターコアを外して状態を見なければとバラシます。



これは駄目です。修理が出来ないほど傷んでます。
すでに部品屋さんから部品は無いと返事を貰ってます。
どーしよ?
最後の頼みの綱、Google先生にお伺いをたてると・・・・。
ヤッター!豊橋の業者さんが持ってるそうです。
早速、連絡してヒーターバルブもついでに送ってもらう事に。
探してみるもんですな~~。



さあ、これで修理完了かと思いきや、古い車特有のモグラ叩きが始まるのでした。

  


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2017年07月01日 07:00

カットモデル エンジン ディスクブレーキ ドラムブレーキ

カテゴリ:その他


前回の記事でカットモデルを紹介したので、今回はウチで作ったカットモデルを全部紹介します。

車は多くの部品の集合体です。その一つ一つに名前が付いているのですが知らない人が聞いたら
チンプンカンプンで何処やら何やら判りません。メカニックとしてもお客様に説明するのに
一々部品の付いてる場所や役割やら説明すると、これも話が長くなる、何が何やら余計に
判らない説明になってしまいますw
そこでカットモデルがあればと思った訳です。メカニック特に整備士の資格を持ってる方には
学校や養成所で見慣れてる物ですが、あれ買うと意外とお高いらしいですw

それなら作ってしまえ~!という事で解体車やら乗せ換えたエンジンを使ってメカニック全員で
手が空いてる時にコツコツと作りました。

ただ、よく説明する機会のある部分に限っております。

ダイハツ ミラ EF型エンジン

今のエンジンの基本形を殆ど備えてるエンジン。取り敢えず点火系から燃料系、メカ系は説明出来ます。

 どの車から外したか忘れましたw  フロント・ディスクブレーキ

ディスクブレーキの定番形。

これも忘れましたw  リヤ・ドラムブレーキ

ホイールシリンダもカットしてます。
ついでにタイヤのパンク修理もw


当社の待合室に飾ってますが、お客様が良く覗かれてますw



  


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2017年06月29日 14:28

平成22年 ダイハツ ムーブ DBA-L175S エンジン異音、オイル交換

カテゴリ:修理カテゴリ:ワンポイントアドバイス


平成22年 ダイハツ ムーブ DBA-L175S のお車。当社は初めてのお客様です。
症状を聞いてみると「信号待ちや減速時にエンジンが振動がしてエンストするのではないかと怖い、エンジンも変な音がする」
との事です。
取り敢えず試運転してみますが、大きく気になる事も無く、ピットに入れてボンネットを開けてみると確かに「コンコン・・・」と
おかしな音がします。それもエンジン内部から。


まずいな~と思いつつもエンジンオイルゲージでオイル量を確認してみるとオイルが(規定量)入ってない!
オイル漏れかと下回りを覗いても漏れた形跡無し。

前にオイルを交換した時期を知りたいのですが、初めてのお客様ですのでデータも無い。
ご本人にお聞きしても「車検の時かな???」の返答。
車を調べてみると運転席ドア付近にオイル交換ステッカーが貼ってあり、それによると交換時期から
1万㌔以上過ぎてます。

オイル喰いの可能性大 です。

オイル喰いとはエンジンオイルが燃焼室内に何らかの原因で漏れてガソリンと一緒に燃焼され
排気ガスと共に排出される事を言います。

原因として
バルブ・ステム、ピストンリング摩耗もしくは固着によりオイルが侵入。

摩耗の原因は
オイル交換(オイル管理)をしていない。

オイルは基本的に減るものではありません。ただし、燃焼室内にも潤滑の為に必要なオイルは入ります。
勿論、極少量は燃えて排気される訳ですから消費されてる訳です。且つ潤滑性能も熱や酸化で
低下していきます。
オイル量が少ない、性能も低下している状態でエンジン内部では部品の摩耗が進みます。

隙間(クリアランス)が大きくなりオイルの侵入量(漏れ)が多くなります。

オイル量が減ります。

上に戻って以下同文(笑)

このエンジンは可変バルブ(DVVT)装置が付いてます。この装置は油圧によって作動していますので
オイル量が減れば誤作動を起こす訳ですし、最悪、カムシャフトに傷がついているかもしれません。
おそらくエンジンの振動と異音はそれが原因だと思われます。

さて、ここまでの説明、拙い言葉だけでご理解いただけましたでしょうか?
専門用語を使いましたが、判りやすく(当社比w)書いたつもりでも先ず無理かな?
実は女性の方にも判っていただけるようにウチではこんなのを用意しておりますw


エンジンのカットモデル!乗せ換えたエンジンを手が空いてる時にコツコツとメカニック全員で作りました!

これを使ってお客様に説明、最悪エンジン分解し部品交換(オーバーホール)するにも費用が掛かる事。
取り敢えずエンジンオイル、オイルエレメントを交換し、次回のオイル交換時期に
再度、ご来店いただき、消費量を見てその後の整備を検討していきましょうとお話ししました。

僅かに残ったオイルを抜いて

オイルエレメントも交換します。

規定量のオイルを入れます。

抜いたオイル量からしてかなり少ないです。これだけ少ないとメーター内にあるオイル・ランプがまれに点灯する
はず。お客様は気が付かなかったのかなぁ?

orz.....。これは見えない....。

メーターは運転手にいろいろな情報を教えてくれます。スピードやシフト位置だけじゃなく車の状態も
教えてくれます。なるべく物は置かないようにしたいですね。
オイル交換後音は消えてエンジンも僅かながら調子を取り戻したようです。

今回の修理はエンジンオイル交換の大切さを実感した懸案でした。






  


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2017年06月15日 18:58

修理 スバル レガシィ 19年式 走行異音

カテゴリ:修理
平成19年式スバルレガシィ CBA-BP5 走行距離205000㎞のお車です。


え!そんなに車って持つの?とびっくりされるかもしれませんがこのお車、実は前オーナーに新車で
ご購入いだだいて、その後買い替え時に同じ会社の同僚(現オーナー)に車を譲られ、引き続き
当社にて見させていただいてるお車です。
前オーナーの方もヘビーユーザーでしたがきっちりと点検、車検、オイル交換等と行っていて
現オーナーの方も同じく点検、車検等させていただいています。ちゃんと整備してると以外と持つもんですねw
勿論、限度はありますけどw

さて先日、点検でご入庫いただいたところ、試運転すると後ろから「ご~~~」とウナリ音がします。
ご入庫の時点で調子をお聞きするのですが、調子は良いとの事。
???と思ったのですが取り敢えず原因を探るとリヤ右のホイールベアリングからの音の様です。
点検に空けていただいたのは日数は1日。
時間とお金も掛かる。距離も走ってる事だし、お客様に連絡してからという事にして他の点検は済まし連絡。
「言われてみれば、そういえばそうかな~」と事。

こういうのは実は結構ある事なんです。

自動車に使われてる部品は新車から徐々に摩耗もしくは劣化していきます。
その限界が近づいて来た兆候の一つの異音も徐々に大きくなってくのですが、それがゆ~~っくりですので
耳が慣れてしまって異常(異音)と気付かないのです。たまたま点検で乗ったメカニックが気が付くのはそういう事なんですね。

修理代金と掛かる時間を説明し、後日整備するという事で再度ご入庫いただきました。
お車をリフトアップしホイールハブという部品を交換します。今回片側だけが音を出してるのですが
同じ時期に作られ同じ車に装着された部品、左右が違うだけで同じ負荷を与え続けていた訳ですので
今回、両方共、交換します。


ドライブシャフトを抜いてるのですが、これが固い!油を指して特殊工具を使って他の部品を壊さないように
慎重に抜いていきます。


ようやく外れましたwふーーー!


これがホイールハブです。4輪あるうちの一つですが今まで20万キロ以上頑張ってきたんですね。


裏に見えてるのがベアリングです。この部品はベアリング単体では供給がないようですのでハブごと交換します。


あれだけ外す時は手こずったシャフトも組み付けは意外とすんなりw


無事、修理完了しました。試運転後、本当に静かになりました。びっくりして喜んだお客さまの様子がみてみたい!





メカニックのささやかな楽しみですw







  


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2017年05月26日 15:55

修理 ホンダ アクティバン 平成20年式 エンジン加速不良、息つき

ホンダ自動車という名前だからホンダ車専門店という訳ではありません。私の名前が本田で家業なもんですからw
ホンダ車が続きますが、走行距離18万キロのアクティバン。加速が悪い、力がないとの事で入庫しました。


試運転してみるとどうやら単発状態の様です。単発とは業界用語でエンジンシリンダの一つがなにかしらの原因で
爆発してない事です。さてアクティバンは3気筒です。どの気筒(シリンダ)が爆発してないか?
シリンダ上にあるイグナイタという部品をエンジンがかかってる状態で一本づつ外してみれば判るのですが
今回はこの道具を使って調べます。
イグニッションアナライザー

イグナイタ・アナライザー。
これでイグナイタの2次電圧を調べます。プローブをイグナイタの頭に当てて

一番シリンダ
1番シリンダ
2番シリンダ
2番シリンダ
3番シリンダ
3番シリンダ

明らかに3番シリンダの数値が違います。おそらく3番のイグナイタがリークしてるのでしょう。
このお車は当社でずっとみさしていただいてますので修理履歴からプラグも交換時期でしたので一緒に交換します。



交換後は非常に快調に吹きあがります。
車によって気筒数が多く、エンジンが動いてる状態でイグナイタを外す行為自体が出来ない車も数多くあります。
お客様に待っていただいてる間に診断、そんな時にこのテスターは便利ですね。

  


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2017年05月18日 15:36

車検 ビート PP1 平成4年式

ホンダ ビートが車検に入庫しました。25年前の旧車?と言って差し支えないお車ですが
お客様が大事に乗ってこられたお車ですので綺麗ですね。




法定点検も欠かさずされているのでコンディション良いですね。ただファンベルト、これだけは交換します。
ミッドシップレイアウトのビート、勿論、リヤにエンジンがあるのですがこれがこの車の利点と弱点。
ミッドシップレイアウトは前後重量の均一化により旋回性能が良くなるのですが、リヤにエンジンを持つ為
エンジンルームが狭い又、その熱がこもりやすいのです。



合成ゴムで出来てるベルト類は特に傷みやすい。案の定、亀裂が入ってましたので交換しました。



上の画像、見にくいですが中央、横に伸びてるのがベルトです。下の写真は交換したベルト。手間は一緒ですので
クーラーベルトも一緒に交換しました。
乗っているお車の特徴を知ることも無駄では無いですねw


  


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